書斎茶藝館

  所在地:東京都八王子市
  用  途:個人住宅(夫婦)
  規模・構造:地上2
階・木造
  敷地面積:165.2平米・49.97坪
  建築面積:62.3平米・18.84坪
  延床面積:108.7平米・32.88坪
  設計期間:2008年7月-12月
  竣  工:2009年5月

photo:URBAN ARTS/Shinsuke Kera
photo:
アトリエハコ
photo:施主
  *HOUZZ「ベスト・オブ・ハウズ2016 デザイン賞」
  *100%LIFE 2016年12月掲載


  閑静な低層住宅地、東西に細長い敷地。
  敷地南側は隣家に完全に塞がれているが、西側は高台になっており眺望が開けている。

  夫婦二人の終の住まいの計画。
  朝と夕の光を楽しみ味わえる、落ち着いた喫茶店や台湾の茶藝館のような家が求められた。

  敷地中央の2階建てメインボリュームと、東西それぞれに突き出た玄関と和室のボリューム。
  建物前後のL字型に囲い込まれた駐車場(東)とウッドデッキ(西)が、
  緩衝空間として、この住宅と周辺環境とを柔らかく結びつけることを狙った。

  1階中央には、施主が台湾で出会った切り絵や茶器を飾れる棚を設えたリビング。
  低層住宅地の北側斜線制限をトレースするようにスキップさせた2階床により、
  3.125Mの天井高さを確保した大らかで広々とした空間。
  西側のウッドデッキにそのままバリアフリーで連続し、民家の屋根越しの遠く富士山への眺望を享受している。

  建物タイトルの「書斎茶藝館」は、施主が熱望して結果的に2階に設えた書斎からとっている。

  大勢の友人を気軽に呼べる空間の大らかさ・開放性と、
  物書きや読書への没頭を優しく包み込むような、落ち着いた「空間性」の両立。

  ウッドデッキに植えられた山紅葉が、
  春夏秋冬の光と影の移ろいに彩りを与えている。
  
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