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パズルハウス・ビューハウス

長野県茅野市に建つ、木造2階建て高気密高断熱住宅。
冬季、積雪はそれほど多くないものの氷点下10℃を記録することもある気象条件。
冬季の熱損失を抑えるべく、最小限の外皮面積で最大限の容積を確保する、ほぼ立方体の建物ボリュームを設定。

その中に、4人家族の念願である個室とLDKを組み込むにあたって、2階床にレベル差を設けたスキップフロアの空間構成とした。
1階は家族のスペース。天井の高いリビングとパントリーを備えた広めのダイニングキッチン、その背後に集約された水廻り(サニタリー・浴室・トイレ)。
2階は中央の廊下を挟んで、屋根裏部屋のような個室が並ぶ。

・最小表面積で最大容積をカバーする建築ボリュームの考え方
・深夜電力を利用したスラブヒーター
・断熱サッシ・ウレタン吹付け断熱・熱交換型換気システムによる熱損失最少化
・空間の有効活用としてのスキップフロア
・「家族それぞれの個室には窓と天窓一つずつ」という家族ルール
を設定して、冬の暖かさ・省エネ配慮と豊かな空間の両立を実現した。

一見閉じた平面構成であるが、廊下の両端に明るいインナーバルコニーとホールを配し、廊下の空間がスキップフロアの隙間に生じた開口によりそのまま1階のリビングと視覚的に結びつけられることにより、不思議な奥行き感が感じられるユニークな空間となった。

外観からは予想できない空間の広がり・奥行き感を獲得した、家の中のどこにいても、家族がお互いの気配を感じることが出来る家です。
所在地 :長野県茅野市
用  途:個人住宅(夫婦・子供2人)
規模・構造:地上2階・木造
敷地面積:192.4㎡/58.2坪
建築面積:53㎡/16.03坪
延床面積:104㎡/31.46坪
竣  工:2009年3月

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