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国領のLOOKOUT HOUSE

川沿いの鰻の寝床。
小川のせせらぎ、川緑の草薮、土手上の遊歩道と、前面道路向かいの桜の木。
住戸のインテリアを建物の前後の解放的な空間に開き、
景観を借景として取り込むべく、建物の間口に大窓を設けた。
いわば環境を取り込む照準器としての住宅。
建物内の往来がその時々の周辺環境(光と風景)との出会いとなるような住宅を目指した。
所在地 :東京都調布市
用  途:個人住宅(夫婦・子供2人)
規模・構造:地上3階・木造
敷地面積:49.93㎡/15.10坪
建築面積:33.78㎡/10.21坪
延床面積:91.55㎡/27.69坪
竣  工:2020年11月
施工会社:(株)河端建設

Review

施主からの声
長く家探しをして希望する土地を見つけた際、旧友の狭小住宅の設計を担当された縁で設計をお願いしました。

最初の打ち合わせの時にどのような土地で、どんな家に住みたいか、ざっくりとした要望を共有し、その後ラフプランをいただきました。設計案は頭にある狭小住宅イメージを超えるものでした。周辺環境を生かした『2階がドカンとした筒のようで、大きな窓があることで宙を歩いているような感じ』というコンセプトで、地形の特性を考慮し、一見シンプルだけどよく練られたプランでした。内覧させてもらった事務所兼住居の雰囲気もとてもステキだったので設計をお願いすることになりました。

設計をお願いしてから竣工まで1年半ほど長丁場でしたが、七島さん、佐野さんのお人柄とコンビネーションのお陰で素晴らしい家づくりのゴールを迎えることができました。設計段階では、子供も入れて和気あいあいと楽しく打ち合わせさせていただきました。インテリアの細かい部分、住宅設備なども私たちの好きなテイストを汲んでくれたので、だいぶお任せすることができました。以前使用していたダイニングテーブルの再利用や 、ホワイトボード設置、階段途中の本棚設置(施工開始直前に設置のお願いでしたが)親身に相談に乗っていただきました。途中、コロナによる生活環境の変化、またこれにより納期が読みづらい状況もありましたが、お二人にご尽力いただき、河端建設さんという信頼できる会社に施工をお願いすることができました。

完成した家は納得のいくものでとても満足しています。大きく窓を取ったことで、採光がとてもよく、開放感のある作りで、土地の狭さへの一抹の不安がありましたが、完成した家の空間は十分な広さが取れていると感じています。2Fはオープンで造作の大容量収納があるキッチンとステップフロアと吹き抜けのおかげで採光の良い北側リビング。窓から外の自然をふんだんに取り込める環境は生活していてとても気持ち良いです。生活導線や性能もあれこれ吟味し要望を叶えてもらったので快適ですし、自分達が好きなアートを飾れるスペースがあったり、好きな小物を置いたり、ちょっとしたDIYができる空間に仕上げられていて、インテリアもとても満足です。子供たちも彼らなりに新居のスペースを自由に活用しています。

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