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松原のスパイラルハウス

私鉄線路脇の敷地。

ふとした瞬間にそこにある電車の往来の光景を、
光と音による「スピード(=今この瞬間の時間)」のスペクタクルとしてポジティブに捉えて、
そのエネルギーを「位置エネルギー」として住宅内に保存すべく、
空間構成をスタディしました。

自然光が射す明るい吹抜け周りに、レベルを変えながら螺旋状に配置されたそれぞれの居場所。
電車の往来の双方向のベクトルが、スパイラルな動線に刺激を与え回転運動を促し、
上昇・下降の動きを誘発します。

日々の暮らしの中で、住まい手が身体を軽く感じるような、
流動的で浮遊感のある空間を目指しました。
所在地 :東京都世田谷区
用  途:個人住宅(4人家族)
規模・構造:地上3階・木造
敷地面積:53.32㎡/16.12坪
建築面積:36.41㎡/11.01坪
延床面積:90.58㎡/27.40坪
竣  工:2020年8月
施工会社:(株)河端建設

Review

施主からの声
母の引越しを機に、線路際に建っていた実家の跡地に家を建てることになりました。
小さい土地だったので、狭小住宅が得意ないくつかの設計事務所でプランをお願いした中からハコさんとの出会いがありました。

初めにハコさんの事務所兼ご自宅を見せていただいた帰り道で、同行した母と「居心地が良いところだったね」と話したのを覚えています。

限られたスペースの中で空間がいい具合に隣りあって組み合わさっていて、その雰囲気や使われてる素材の質感なども私の好みに近く、色々相談しやすいだろうなとイメージができました。

そして何より最初にいただいた提案で、数年後を見据えたプランを考えていただいてたことに驚きました。

実はわが家のすぐ横を通る線路は高架化が決まっていて、数年後には線路がなくなり道路になる予定なのですが、その事を事前にはお伝えしていなかったのにも関わらず、それを踏まえたプランを考えてくださっていたのです。

ご提案の時点でこの点が組み込まれていたのはハコさんだけで、事前に周辺環境を将来まで含めて調査してくださり、考えていただいたことが、お願いする決め手となりました。

完成したわが家には玄関が2つあり、新しくできる予定の道路側にもダイレクトに出られるようになっています。
ひと足先を行ったところで環境が追いついてくるのを待ち構えているような気分で、今からこちら側の玄関を使うのを楽しみにしています。

コロナ禍真っ只中の建設となり、ただでさえ狭い仮住まいで外にも出られず、家族みんなが悶々としていた中、現場を見に行く散歩が楽しい日課となっていたのも良い思い出です。

住み始めて3年が経ちましたが、家族それぞれが居心地の良い場所を見つけて、思い思いに快適に過ごしています。
子どもたちの成長に伴い、色々とまた家も変化していくだろうと思っていますので、その時にはまたぜひご相談させてください。
ありがとうございました!

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